テキストサイズ

ドラクエらんど

第10章 なんでもあり!?

近づいてみると、そいつはフードを深くかぶった男だった。顔は全く見えない。



「失礼ですが、こんな所で何してるんですか?」

「……」



男は答えない。
ただ僕たちの背後にあるログハウスが気になるようで、チラチラと見ていた。



「もしかしてあんた、エリックスの人?」



僕が単刀直入に言うと、フード男は顔を少し上げた。
それでも口元しか見えない。



「…お前らもエリックスに騙されたのか?」

「えっ…」



その時だった。
ポケットに入れておいたスマホが勢いよくブルブルと震えた。



「な、なにっ…」



僕だけのスマホだけじゃない。
月影とフード男もスマホを確認していた。



「チッ…魔物だ!」



フード男が上空を見上げる。
バサバサと羽の音が聞こえた。



「あれはっ……!」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ