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ドラクエらんど

第10章 なんでもあり!?

「ザオラル!!」



その時、背後からあずにゃんの声が聞こえた。
呪文を唱えたのはアカツキちゃんだった。



「月影さん、今助けますから!!」



アカツキちゃんの両手から光が溢れだす。



「ザオラル!!」



光は月影の身体を包んだ。
だがすぐに弾き飛ぶ。



「くっ…だめなのか!」



踏ん張ってる足がズルズルと持ってかれる。



「アカツキちゃん、お願い!!」



まあやさんも踏ん張りながら叫んだ。
ザオラルは何度もかければ生き返るはず…!!



「アカツキちゃん、頼む!!」



僕は渾身の想いをアカツキちゃんに託した。



「あきらめないっ……絶対に。
あたしだって……できるんだから!

ザオラル!!」



アカツキちゃんの両手から眩しい光が放たれた。



──カッ!!



眩しい光が僕たちを包む。





……ドックン……ドックン……



鼓動が聴こえる…
これは月影の鼓動?



「月影くん!」



まあやさんの声でハッとすると、隣で月影が倒れていた。
そしていつの間にか、あの黒い棺桶は消えていた。


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