ドラクエらんど
第11章 フ・ク・ザ・ツ
「そうだな。ここにいたって何も解決しない」
れんじがすぐに沈黙を破る。
「退会は許されない、戦いに負けたら棺桶行き。だったらやることはひとつ…」
れんじは口角をあげた。
「魔王を倒しに行く」
「…………………………」
れんじの言葉に、誰もが固まった。
「ちょっと待って…魔王って存在するの?」
「ゲームだから存在するんじゃね? な、兎太郎」
僕はこの世界の住人だと言っていた兎太郎に話を振った。
『…よくわからないけど、魔王なんてのは聞いたことないぴょん…』
「えっ!」
『でも死者が勝手に蘇ったり、見たことのない生き物が襲ってきたり……最近ちょっと世の中おかしくなってきてるぴょん。もしかしてそれは魔王とかいうやつの仕業なのぴょん?』
「………」
あ、そうか…。
兎太郎はゲームの中の住人だから、魔王(ボスキャラ)のことは知らないんだ。
自分が人の手で創られたキャラかもしれないってことも…。
「とにかく俺たちはエリックスの陰謀にまんまとひっかかってしまった。情報を集めながら先に進むしかないだろう」
「…そうね、何もしないでここにいるよりは動いた方が…」
れんじとまあやさんの言葉に頷こうとした時、
「あ、あのっ……!」
大人しいアカツキちゃんが立ち上がった。
「あのっ、あたし……学校の友達とはぐれてしまって……だから、このまま置いて行けないっていうか……探しに行きたいんです!」
アカツキちゃんは瞳をウルウルさせながら、僕たちに訴えた。
そのウルウル感に…
ズキューーーーン!!
れんじがすぐに沈黙を破る。
「退会は許されない、戦いに負けたら棺桶行き。だったらやることはひとつ…」
れんじは口角をあげた。
「魔王を倒しに行く」
「…………………………」
れんじの言葉に、誰もが固まった。
「ちょっと待って…魔王って存在するの?」
「ゲームだから存在するんじゃね? な、兎太郎」
僕はこの世界の住人だと言っていた兎太郎に話を振った。
『…よくわからないけど、魔王なんてのは聞いたことないぴょん…』
「えっ!」
『でも死者が勝手に蘇ったり、見たことのない生き物が襲ってきたり……最近ちょっと世の中おかしくなってきてるぴょん。もしかしてそれは魔王とかいうやつの仕業なのぴょん?』
「………」
あ、そうか…。
兎太郎はゲームの中の住人だから、魔王(ボスキャラ)のことは知らないんだ。
自分が人の手で創られたキャラかもしれないってことも…。
「とにかく俺たちはエリックスの陰謀にまんまとひっかかってしまった。情報を集めながら先に進むしかないだろう」
「…そうね、何もしないでここにいるよりは動いた方が…」
れんじとまあやさんの言葉に頷こうとした時、
「あ、あのっ……!」
大人しいアカツキちゃんが立ち上がった。
「あのっ、あたし……学校の友達とはぐれてしまって……だから、このまま置いて行けないっていうか……探しに行きたいんです!」
アカツキちゃんは瞳をウルウルさせながら、僕たちに訴えた。
そのウルウル感に…
ズキューーーーン!!