ドラクエらんど
第12章 アカツキ目線でお送りします
『暴れ牛だぴょん!!』
うさぴょんがあたしの腕の中からスルリと出て呪文を唱えようとした。
「ま、待って! 一旦外に出ないと…!」
あたしはヒリヒリする背中の痛みを我慢しながら起き上がろうとした。
フロントガラスの向こう側にいる暴れ牛が、地面を蹴っているのが見える。
「うそ……まさか……」
こっちに突進する気!?
『アカツキ、早くドアを開けるぴょん!!』
「……っ……」
半分泣きべそになりながらも、あたしは震える手で運転席のドアに手をかけた。
「だめっ……びくともしない……!」
『諦めちゃダメぴょん!!』
グッグッとドアを上に押してみるけど、あたしの力ではどうすることもできなかった。
「開かないっ……どうしよう……!」
今度こそもう本当にダメかもしれない…
あの時…。
魔物に襲われたからといって、親友のレイナちゃんとアイちゃんを置き去りにした…
いつも3人一緒だったのに……
レイナちゃん………
アイちゃん………
ごめんね…………
うさぴょんがあたしの腕の中からスルリと出て呪文を唱えようとした。
「ま、待って! 一旦外に出ないと…!」
あたしはヒリヒリする背中の痛みを我慢しながら起き上がろうとした。
フロントガラスの向こう側にいる暴れ牛が、地面を蹴っているのが見える。
「うそ……まさか……」
こっちに突進する気!?
『アカツキ、早くドアを開けるぴょん!!』
「……っ……」
半分泣きべそになりながらも、あたしは震える手で運転席のドアに手をかけた。
「だめっ……びくともしない……!」
『諦めちゃダメぴょん!!』
グッグッとドアを上に押してみるけど、あたしの力ではどうすることもできなかった。
「開かないっ……どうしよう……!」
今度こそもう本当にダメかもしれない…
あの時…。
魔物に襲われたからといって、親友のレイナちゃんとアイちゃんを置き去りにした…
いつも3人一緒だったのに……
レイナちゃん………
アイちゃん………
ごめんね…………