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ドラクエらんど

第12章 アカツキ目線でお送りします

「大丈夫ですか!?」



突然太陽の眩しい光が差し込み、あたしは咄嗟に目を瞑った。
うっすらと目を開けると、月影さんが運転席側のドアを開けてあたしに手を伸ばしていた。



「だ、大丈……」



ホッとしたのも束の間、地響きと共に暴れ牛はすぐそこまで迫ってきていて、あたしの身体は恐怖で硬直してしまっていた。
それを察し、月影さんがあたしの手を掴んで一気に引っ張りあげてくれる。



「これでもくらえっ!」



れんじさんが横転した軽トラの上から、暴れ牛めがけてブーメランを投げる。
が、簡単に弾き飛ばされてしまった。



「チッ……逃げろ!!」



れんじさんとあたしたちはすぐさま軽トラから飛び降りた。



ドドドドドドドッッッ!!



『暴れ牛はボクが倒すぴょん!! 』



てっきりあたしたちについてきてるかと思いきや、うさぴょんは小さな身体で横転した軽トラの上に立ち、



『バギクロス!!』



呪文を唱えて巨大な竜巻を呼んだ。
と、同時に暴れ牛も軽トラに突っ込んだ。



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