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ドラクエらんど

第12章 アカツキ目線でお送りします

ゴオォォォォォォッッッ!!



竜巻が暴れ牛を巻き込んでいく。
うさぴょんはそこから弾き飛ばされ、宙に舞った。



「うさぴょん……!!」



月影さんが素早く地面を蹴って飛ぶ。
そしてボールをキャッチするように、飛ばされてしまったうさぴょんを抱きとめた。



「今のうちに逃げるんだ!!」



れんじさんに促され、あたしたちは走って森の中に逃げ込んだ。




「ハァ、ハァっ…」



無我夢中で走り続けて数分後、あたしは何かに躓き転んでしまった。



「大丈夫か?」

「う、うん……あっ」



よく見ると、あたしの足元には見たことのあるリュックサックが落ちていた。



「これっ…友達のレイナちゃんの!!」

「なんだって?」



れんじさんと、うさぴょんを抱きかかえた月影さんがリュックサックを凝視する。



「…周辺を探してみよう。もしかしたらまだ近くにいるかもしれない」

「レイナちゃん…」

「だが気を付けろ。さっきみたいにまたいつ魔物が現れるかわからないからな…」

「そうですね、固まって移動した方が良さそうですね」

『攻撃はボクに任せるぴょん!』



そう言ってうさぴょんは得意気な顔をした。



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