
20年 あなたと歩いた時間
第5章 20歳
「久しぶりー!のぞみ、また痩せた?!」
待ち合わせの京都駅に、真緒と要が現れた。
二人は高校時代からあまり変わっていない。
どちらかというと
大人っぽい二人だったからかもしれない。
「そうかな?授業ついていくのやっとだからかも」
「あれ、流星は?」
「解剖実習の試験。後で来るよ」
「げー!解剖!ザ・医学部だね」
要が真緒と手を繋いだまま、おれ血とか
絶対ムリ、と目をそらす。
「予約したお店、すぐそこだよ。流星が陸上部でよく行くお店なんだ」
「あいつ、クソ忙しいのによく部活なんてしようと思うよな。しかもサークルじゃなくて、部活!」
「マゾだよ、流星は」
真緒も要に加担して言った。
確かに、少しそんなところが
あるかも知れない。自分を追い込んで、
追い込んで。そしてその壁を越えて、
また追い込んで。
予約していたのは半個室のようなテーブルと
ソファの席で、私達は先に飲み物を注文した。
「乾杯!」
「かんぱーい!」
「お疲れ!」
ビールを飲んで、ふーっと息を吐くと
当然のリズムで料理のメニューを開いた。
「今日うちに泊まってく?どっかホテル予約してある?」
「うん。大丈夫。適当に探すよ」
真緒と要は遠距離恋愛になって二年目、
月イチペースは崩さず会っている。
真緒が言うには、今まで一緒に居すぎたから
このくらいがちょうどいいらしい。
「なんかさっぱりしたもの食べたいなー」
真緒がサラダのページを開けて言う。
すかさず要が、
「ちゃんと食っとけよ、今日は寝かせないからな」
「ばか」
相変わらずだ、このテンポ。
思わずテンションがあがる。
注文しようと手をあげると、
かわいらしい女の子が来た。
待ち合わせの京都駅に、真緒と要が現れた。
二人は高校時代からあまり変わっていない。
どちらかというと
大人っぽい二人だったからかもしれない。
「そうかな?授業ついていくのやっとだからかも」
「あれ、流星は?」
「解剖実習の試験。後で来るよ」
「げー!解剖!ザ・医学部だね」
要が真緒と手を繋いだまま、おれ血とか
絶対ムリ、と目をそらす。
「予約したお店、すぐそこだよ。流星が陸上部でよく行くお店なんだ」
「あいつ、クソ忙しいのによく部活なんてしようと思うよな。しかもサークルじゃなくて、部活!」
「マゾだよ、流星は」
真緒も要に加担して言った。
確かに、少しそんなところが
あるかも知れない。自分を追い込んで、
追い込んで。そしてその壁を越えて、
また追い込んで。
予約していたのは半個室のようなテーブルと
ソファの席で、私達は先に飲み物を注文した。
「乾杯!」
「かんぱーい!」
「お疲れ!」
ビールを飲んで、ふーっと息を吐くと
当然のリズムで料理のメニューを開いた。
「今日うちに泊まってく?どっかホテル予約してある?」
「うん。大丈夫。適当に探すよ」
真緒と要は遠距離恋愛になって二年目、
月イチペースは崩さず会っている。
真緒が言うには、今まで一緒に居すぎたから
このくらいがちょうどいいらしい。
「なんかさっぱりしたもの食べたいなー」
真緒がサラダのページを開けて言う。
すかさず要が、
「ちゃんと食っとけよ、今日は寝かせないからな」
「ばか」
相変わらずだ、このテンポ。
思わずテンションがあがる。
注文しようと手をあげると、
かわいらしい女の子が来た。
