秘密の兄妹
第11章 心の変化
俺は紫織の顎に手を添えると、紫織にキスをした。
「んぅ…ちゅ…くちゅ…」
紫織は俺の背中に回している手に力を入れて、俺にしがみつく。
しばらく紫織の口内を貪っていると、紫織が俺の舌に合わせて自分から舌を絡めてきた。
ぎこちなく、少し怯えるように俺の舌に必死に自分の舌を絡める紫織。
それが何とも可愛らしくて、いじらしくて…俺の方も止まらなくなる。
俺は紫織の制服のスカートの中に手をしのばせて、パンツの隙間から紫織の秘部に指を入れる。
「…あっん…」
紫織の秘部から、クチュと鈍い音がする。
紫織は涙目になりながら俺の顔を見上げる。
「…お兄ちゃん、こんなところでやめて……。するならちゃんとしたところでしたいよ…」
……するならちゃんとしたところでしたいって……紫織は俺にセックスされるの、嫌じゃないのか…?
俺は両手で紫織の顔を覆うと、紫織の瞳を見つめた。
「…お兄ちゃん…?」
親指で紫織の頬を撫でる。
……好きだよ、紫織……
好きだ……
紫織の瞳を見つめながら、俺は目で紫織に訴える。
「…………」
「……もうスーパーに行こうか。今日は俺がいるからたくさん買ってもいいぞ。」
紫織は俺の言葉を聞いて微笑む。
「うん!今日はお兄ちゃんの好きなもの作るね!!」
紫織は俺の手を引っ張って【早く行こう!】と子供のようにはしゃぐ。
【愛してる】
…もう、今まで抑えていたこの想いを紫織に伝えたくてしかたがない……
今の俺は、溢れ出す言葉をのみ込むのに必死だ。
必死に紫織にこの気持ちを隠している……