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秘密の兄妹

第12章 募っていく想い

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ある日、学食で昼ごはんを食べた後、風磨と大地と俺がクラスの前まで行くと、教室の前で保健室の立野先生が立っていた。



先生は俺の顔を見ると俺の方に歩み寄ってくる。



「高瀬くん!」



「…何ですか…?」



保健室の先生が俺に何の用だ…



「高瀬紫織ちゃんって、高瀬くんの妹よね?」



「…はい」



紫織…?



「紫織ちゃん熱があって、2限からずっと保健室のベットで寝てるの。」



「え…?」



「早退しておうちに帰るようにって言ったんだけど、家には誰もいないし、少しすればよくなるから大丈夫だって言ってて……」



「でもやっぱり心配だから、お兄さんにだけでも知らせておいてあげようと思って、高瀬くんのこと探してたのよ。」



「…………」



朝は普通にしてたのに、あいつ熱があったのか……?



「悠人、紫織ちゃんのところに行ってやれよ…熱がある時ってけっこう心細いだろ?」



「そうだぜ。昼休みだし様子見てきてやれよ。」



大地と風磨が俺に保健室に行くように言う。



「…じゃあ、ちょっと行ってくる…」



俺は先生の後について保健室に向かった。




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保健室に行くと、紫織がベットで具合が悪そうに寝ていた。



「じゃあ、高瀬くん、先生、お昼ごはん食べてきちゃうから妹さんのこと見ててあげて。」



「はい…」



先生は俺にそう言うと保健室から出ていった。







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