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―放課後―

「なあ、大地。俺って好きな子いるように見えるか？」



昼休みに遥に言われたことが気になって、校内の情報が豊富な大地に聞いてみる。



「ああ、いるじゃん！

お前の幼馴染みの、陸上部の早川つかさ。

お前ら、仲がいいから付き合ってるって噂もたってるぜ！」



「つかさか……。

確かに仲はいいな…」



「んで、つかさがどうしたよ？」



「んー、俺、つかさのこと好きなのかなって急に思って」



「あまりにも一緒にいる時間が長すぎて気づかないこともあるんじゃねえの？

でも、見る奴が見たら付き合ってるように見えるぞ、お前ら。」



「…俺、つかさのこと、他の誰よりも大事にしてるように見える？」



「さあ、分かんねえ。

もし、つかさに彼氏でもできたら、何か変化があったりするんじゃねぇのか？」



「…そんなもんかな……」



「そんなもんさ！」



「…………」