秘密の兄妹
第18章 すべての原因
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「紫織、家に着いたぞ。とりあえず、中に入って今日はゆっくりしよう。」
「…うん」
紫織を保健室に迎えに行ってから、自宅に帰るまで、紫織はずっと下を俯いて黙ったままだった。
紫織をソファーに座らせて、冷蔵庫で冷えているペットボトルの水をコップに注いで紫織に差し出す。
「喉渇いたろ?飲め…」
「ありがと…」
俺は別のコップに水を注ぎ、それを一気に飲み干して、紫織の横に座った。
「なあ、紫織…
食事が出来なくなった原因って何だ?
頼むから教えてくれ。
俺に出来ることがあれば何でもするから…」
俺がそう言うと、紫織は涙目になって俺の顔をじっと見る。
「…何でもしてくれるの…?」
「ああ、何でもする…」
「なら…
…私のこと、抱いて…」