秘密の兄妹
第3章 お兄ちゃんが分からない
土曜日
少し遅めの朝食を作る。
お兄ちゃんはまだ部屋で寝てる。
私も疲れきってさっきまで寝てたけど、
目覚めたら…目の前には裸になって寝ているお兄ちゃんの姿があって、
私も裸で…
2人でお兄ちゃんのベットで寝ていた。
…夢じゃなかった……
昨日…私、お兄ちゃんに抱かれたんだ……。
…私の初めてを、無理やりお兄ちゃんに奪われた…
お腹の下の鈍い痛みがそれを物語っている。
「……オモチャか……」
今日から私はお兄ちゃんのオモチャになる…
お兄ちゃんを失いたくなくて、お兄ちゃんの提案を承諾した。
ガチッ!!
お兄ちゃんの部屋のドアが開く音が聞こえてビクっとなる。
トントントン…
階段を下りてくるお兄ちゃんの足音が聞こえて、その足音が途中で止まる。
どんな顔をしてお兄ちゃんを見ていいか分からない。
いつもなら、私からお兄ちゃんに「おはよう」って言って、それを無視される……
私は恐る恐るお兄ちゃんの方を見る。
「…おはよう、紫織。」
お兄ちゃんはそう言って私に笑いかけると、階段を下りて、朝食の用意してあるテーブルの椅子に座る。
「おはよう……」
お兄ちゃんは、立っている私の顔を見てニコッと笑う。
「早く食べよう。俺、お腹空いた。」
「…今、ご飯とお味噌汁よそるね。」
お兄ちゃんと一緒にご飯を食べられる。
…嬉しい…
嬉しい……