秘密の兄妹
第7章 兄妹の文化祭
「ここだ…」
「…えっ、ここって高校の図書室?」
「そう…」
ガラガラ
お兄ちゃんは図書室の扉を明けると、私を図書室の中に入れる。
私は窓の方へ行き、外で行われているキャンプファイアーを見た。
「綺麗……みんな楽しそう……」
当たり前だよね
うちの学校では、後夜祭のキャンプファイアーの前で結ばれた二人は永遠に離れないって言い伝えられてるから…みんなここぞとばかりに好きな相手に告白してる。
ガチャ
何かの音が聞こえて振り向くと、お兄ちゃんは図書室に鍵をかけていた。
「お兄ちゃん……なに…してるの?」
「見て分かんない?鍵かけてんの。」
「なんで…?」
お兄ちゃんは意地悪く笑う。
「これからここでするからに決まってんじゃん。」
「……え…?」
私がポカンとしていると、お兄ちゃんに腕を掴まれて図書室の奥に連れていかれる。
「やっ…」
本棚に背中を押しつけられて座らされる。
「おっ、お兄ちゃん、誰か来たら大変だよっ…」
私がそう言うと、お兄ちゃんは上着のポケットから鍵を取り出す。
「これ、図書室の鍵。俺、図書委員だから融通きくんだ。」
「でもっ!」
「紫織…俺に逆らうの?」
…もし、逆らったりしたら…私は……ひとりになる……
私は首を横に振る。
お兄ちゃんは私の頭に両手を回すと、濃厚なキスをしてくる。
「くちゅっ、くちゅ…はぁ…ぅんっ…」
とろけそう……
お兄ちゃんは何でこんなにキスが上手いんだろう……
…逃げようとしても、私の舌の行方を知っているかように、すぐに探しあてられ絡め取られる。