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この日この時この瞬間。

第27章 君


思い出の場所には
他のカップルで賑わってた。

それを見て悲しくなった。

赤く染まった空も
満天に輝いた星も
蒼く光ってた海も

もう君とは見れないのかな。


空虚な部屋の中、
カレンダーから目を離せずにいる。

君がいたら、
君はこのカレンダー通りに生きてた?

君は忙しい人だったから
自分の誕生日を忘れてたね。


1ヶ月が経った今、
私は君のカレンダーに
君の誕生日のしるしをつけた。

昨日がその君の誕生日だったね。

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