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吸血鬼系男子。

第2章 *第一章

 




その日、



私のクラスの教室はいつにも増してざわざわしていた。




隣で頬杖をついていた理紗が、ふと口を開く。








「転校生来るらしいね。…それくらいでこんなに騒いで…ホント迷惑」








すこしキツい口調でそう言うと、彼女はスマホを取り出し、いじり始めた。




そんな情報、どこから仕入れたんだか。





私が、ふー、と一息ついたのと同時に



教室のドアが開いた。









「はい座って座ってー」








高い声が響いた。




ポニーテールが揺れる先生のあとには、だるそうにした男子が立っていた。





 

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