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second girl【完】

第9章 変わって行くもの

「俺、変なんだよ…」






隆史の繋いでいた手が離れ、私の肩を抱き寄せた。








「初めは彼女とケンカしてて…二回目は何となく…」








きっと私との関係を言っているんだと分かった。





確かに隆史と初めてキスした時
隆史は酔っていたし、淋しそうだった。







「……今は、そばにいると安心すんだよ。晶は、絶対に俺から離れて行かないって、変な自信があった…」









そう言うと、私は隆史に抱きしめられて、隆史の腕の中にスッポリと収まった。









「…自分には彼女がいるクセになぁ」










まるで自分を嘲笑うように、隆史は呟いた。




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