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second girl【完】

第9章 変わって行くもの

その言葉に胸の奥がギュッとした。







違うよ…そんなことない。







言葉にしたいけど、それを飲み込んで、隆史の背中に回している腕に力を込めた。








彼女が隣りに居ても、一緒に居たいと望んだのは私。





彼女を好きでいても、少しでも私を見て欲しいと望んだのは私。





隆史は私の望みを叶えてくれただけ…





私の我が儘が、ずっと隆史を苦しめてたんだね。





自分ばかり辛いんだとばかり思ってた。









「隆史…ごめんね」







「ん?なんで晶が謝るんだよ…」








ポロポロと流れ出した、私の涙を拭いながら。



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