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second girl【完】

第2章 急接近

「帰んの?」



隆史が私を見上げる。
その上目遣いになった瞳が揺れてるように感じた。



「か、彼女と何かあった?」



そしてまた瞳が揺れてる。



「ケンカ? だから、今日は彼女のこと呼ばなかったんだ」




私は立ったまま隆史に聞くと、隆史が私の右腕を掴み自分の方へ引き寄せた。



「したって言ったら慰めてくれんの?」



隆史の瞳に私が映る。
だけど映っているだけで、私を見ている訳じゃないと感じる。




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