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second girl【完】

第3章 彼女登場

隆史と言う言葉に、ついつい反応してしまう。


まさかと思って、思わず振り返った。


そこにはセミログの髪に、
長い睫毛にくりっとした瞳が印象的な可愛いらしい女性が、ハートを散りばめられているランプを手にして、隣りにいる男の子に話しかけている。



隣りにいる男の子は、目を細めて
眉毛を下げて、愛しそうに女性を見ている。




愛しくて仕方ない。
言葉にしなくても想いが伝わってくるような笑顔。



挑発するような瞳に意地悪に口元を歪ませるような笑顔じゃない。




自分と彼女との扱いの違いを目の前で感じた。



仕方ないよ。
彼女とその場限りの女と同じはずないし。



でも、仕事はしないとね……
それとこれは別だから。



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