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second girl【完】

第5章 2番目

夕飯が出来上がり、隆史はいつも美味しそうに、全部食べてくれる。



片付けは隆史がしてくれる。
その間に私はシャワーを浴びる。
決めたわけじゃないけど、気が付けばそんな流れが出来ていた。





―――――――――――……


「髪乾かしてやるから、こっち来いよ」



お風呂から出ると、隆史がソファーに座ったまま、私を呼ぶ。



「うん」



私はドライヤーを隆史に渡して、隆史の足の間の絨毯の上に座る。



ガァ~
と言うドライヤーの音と共に、隆史が私の髪をクシャクシャと乾かす。






気持ち~
私は瞳を閉じて、ドライヤーの音と、隆史の指に集中した。



彼女にもしてあげてるのかなぁ…
隆史は意地悪なのに、優しいんだよなぁ…


無意識?計算?


その顔に無意識の優しさなら厄介だぁ。






「晶!終わったよ」


「ありがとう」


「お礼は晶でいいよ」





隆史がチュッと音を立てて、頬にキスをした。



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