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second girl【完】

第5章 2番目

「今日は泊まっていい?」




俯いていた私の髪にキスをしながら、隆史が聞いてくる。
そんなこと聞かなくても分かってるくせに…
私は頷いて、隆史の肩に頭を寄せた。





彼女の電話の後は、私の機嫌が悪くなる。
でもそれはほんの数秒。
すぐに隆史が甘えてくるから、機嫌もすぐに良くなる。




私とはまぁ~
簡単で単純な女。



でも誰だって、好きな男に甘えて来られたら、嫌な気分になるはずがない。
なんて、自分に言い訳がましく言い聞かせながら








「隆史」







名前を呼ぶ。
隆史は「ん?」と言いながら、私の髪を撫でている。







「何でもない」







私は隆史の胸に顔をうずめて、瞳を閉じた。




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