テキストサイズ

second girl【完】

第5章 2番目

何でもないなんて嘘。




本当は彼女になんて会って欲しくない。



でも隆史にとって、二番目の私が言えるはずがない。



もしかしたら、二番目じゃないかもしれない。



ただの気紛れ。



ただの暇つぶしなのかもしれない。






隆史の背中に腕を回して、ギュッとシャツを握った。





私はこんなに好きなのに…





私は隆史だけなのに…







「晶…」








私の不安を気づいたように、隆史が切なく私の名前を呼ぶけど、私は何も気づかないふりで「何?」と顔を上げた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ