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second girl【完】

第7章 泣き虫ピエロ

「…それでアイツは、そのまま帰ったってか」


「うん」




バイトの昼休み。
五郎が昨日のことを心配して、話しを聞いてくれている。




「やっぱ!晶のことも好きなんじゃねぇ~の?」


「彼女いるのに?」


「まぁ~いるだろうけど…」


「私はムリ…」




無意味に手元のボールペンをカチカチしながら、呟いた。



五郎もそのボールペンに視線を向けながら


「何がムリなんだよ」


「私は…1人しか思えないよ。もし彼氏がいたら、彼氏がいるのに、他の好きなんて…」



「…1+1が2になるとは限らねーんだよ。
人の感情なんて、そんな簡単で単純じゃねーだろう。ダメだって分かってても、ムリだって分かってても、どうしようもねぇことってあるだろう」






五郎が言いたいことは、何となく分かる。

分かるけど、そんなことを言われたら、ますます私はどうしたらいいのか、分からなくなっちゃうよ…




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