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誘惑のサンタクロース

第1章 ☆




「星、好きなの?」



「ん、まぁ」



「もうちょっとそっち、寄ってくれる?」




隣に座るの?

なに、この人。




ベンチの左端に座るように

少しだけ体をずらす。




男の人はわたしの右側に座ると、

空を見上げた。




月の明るさで

その人の横顔が見えた。




少し高めの鼻、

少しだけ下唇は厚いけど綺麗な形の唇、

奥二重の優しそうな目。




綺麗な男の人だなぁ。




なんでそんな人が

わたしの横に座っているのだろうか。




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