誘惑のサンタクロース
第5章 その後☆
「紅里おはよ、もう少し待っててね」
そう言われ、キッチンカウンターの前まで行くと
「紅茶?コーヒー?」
って聞かれ
「紅茶」
って答える。
シンプルなマグカップに
湯気が立っていて
「熱いから気をつけてね。
ふーふーしてあげようか?」
なんて子ども扱いされる。
「大丈夫だもん」
「あはは、そうだね
あんなに乱れた大人のサンタさんには
俺のふーふーなんて必要ないよね?
あ、今はトナカイか」
なんて
昨日のことを思い出させるようなことを言ってきて
朝から顔が真っ赤になってしまった。