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隣にいるのがあたりまえ

第2章 過剰なスキンシップ


「あ、昔のテレビゲームもあるじゃん!」

部屋のあちこちに移動して、はしゃぎすぎな相葉さん。

「これはやるよね!?」

「いいですけど、相葉さんに負ける気しないなぁー」

「俺だってニノには負ける気しないよーだ」

腕まくりをして本気モード突入の相葉さんを横目に、俺もボタンが触れている指先に力を入れる。

GO!の合図でキャラクターが乗った車が走り出した。

「お前ぶつかってくんなよ!」

「ニノだってさっきアイテム横取りしただろー!」

キャラクター同士が横一直線で並んでるし、今ゴールもほぼ一緒だったなぁ。

「・・・・・やったぁーーー!ニノに勝ったよ!」

画面には、1位の文字と相葉さんのキャラクターが両手をあげて喜んでいる。

「あーうるさい。手加減してあげたんだよっ」

「ふふっ、はいはい」

俺の肩に手を置いて嬉しそうにカメラにピースサインしている。

次はぜってー負けねーし!!!


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