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君にクローバーの花束を

第4章 みっつ

***


駅前の広場に着くと、賑やかな音が聞こえてきた。


「あ、路上ライブだ」


バンドだったり、ソロで活動していたり。
その周りでは沢山の人々が彼らの演奏を聴いていた。

が、はしっこにいる、アコギを掻き鳴らして歌っている少年の周りには誰もいなかった。


卓也はそっちが気になるようで、その少年の前に座り込んだ。

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