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君にクローバーの花束を

第4章 みっつ

「卓、なにしてんだ」

「ん~~ちょっと待って」


卓也はギター少年の歌に聞き入った。
曲が終わると、パチパチと拍手をする。


「すげぇ、いい! なんて曲?」


卓也は目をキラキラさせながら言った。


少年は俯いたまま、


『掃除機ロック』


ボソッと答えた。

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