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君にクローバーの花束を

第3章 ふたつ

「あなたは?」

「私は百合の母親です。百合は記憶障害を患ってるので、私が常についてるんです」

「そうですか……」


新山百合はどこを見ているわけでもなく、ボーッと空(くう)を見つめていた。
クローバーのしおりだけはしっかりと握りしめている。


「今回担当する、村上祐司です。こっちは助手の末永つばきです」

「よろしくお願いします」


祐司たちはロビーで依頼者の話を聞くことになった。






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