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君にクローバーの花束を

第4章 みっつ

龍の方に振り返ると、怪訝な顔をしている。
龍だけじゃなく、周りの通行人も不思議そうな顔をしていた。


「え、誰って、この人と……」


そしてまたギター少年の方に振り返ると、そこには誰もいなかった。


「え……」

「まさか幻覚見るほど熱でもあんのか?」


そう言って龍は、卓也の額に自分の額をくっつけた。


「きゃー、ホモよ! リアルホモ!」


通行人の女子が騒ぐ。

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