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君にクローバーの花束を

第4章 みっつ

「熱なんかない!!」


卓也は逃げるように龍から離れた。


(嘘だろ……確かにあそこにいた。ギター弾いてたし、声だって……)


卓也はもう一度ギター少年がいた場所を見た。


「いない……」

「まあまあ、寒くなってきたしとりあえずいこか」


青ざめる卓也の腕を引っ張って、龍は歩き始めた。



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