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君にクローバーの花束を

第6章 いつつ

バッと柱の裏側を覗くと、柱にもたれてギターを弾いている少年がいた。


「なんだ…やっぱり幽霊じゃないじゃん」


卓也はホッとした。
だってこんなにハッキリ見える幽霊なんているわけない…そう思った。


「卓也くん、どうした?」

「高藤さん、彼のこと見えるよね?」

「え……」


拓哉は卓也が指をさしている場所を見た。


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