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君にクローバーの花束を

第6章 いつつ

「またあなたですか…」


拓哉は卓也の腕を引っ張り、自分の方に引き寄せる。


「安心してください、俺たちはあなた方をどうこうするつもりはありません」


祐司は警戒している拓哉に向けて微笑した。


「えっと…卓也さんも見えるんですよね? 今ここでギターを弾いている少年の姿が」


つばきが卓也に確認する。

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