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君にクローバーの花束を

第6章 いつつ

「え、お姉さんも見えるの?」


卓也は半信半疑で目をパチクリさせた。


「ええ、俺たちは彼に関しての情報を探していたんです。だから病院での卓也さんの言葉を聞いた時、もしやと思ったんです」


卓也は祐司を見上げた。


(この人、全然隙がない。かと言って威圧感を感じるわけでもないし……一体何者なんだ?)


「そうですか、じゃあ俺たちはこれで…」

「待って、高藤さん。少し、様子見ていい?
このギター少年がなんなのか、すげぇ気になるんだ…」


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