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君にクローバーの花束を

第8章 ななつ

「えっと……あなたは?」

「百合、僕だよ」

「………」


百合と卓也はしばらく見つめあった。


「あの……すみません、人違いです」

「…っ…」

「あの彼とは…違うような気がします…」

「百合…」


卓也は悲しそうな顔をした。


『やっぱり本当の姿じゃないと…』


卓也の中でギター少年が呟く。

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