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君にクローバーの花束を

第8章 ななつ

「百合……」

「優くん…なの?」

「僕の名前、思い出してくれたんだね」

「優くん、ごめんねっ……あの日行けなくてごめんなさいっ……」

「百合…」


卓也は涙ぐむ百合を抱きしめた。
たぶんもうこの温もりを感じることはできないだろう…
だから強く、強く、彼女を抱きしめた。


「……君のために曲を作ったんだ」


百合は卓也の顔を見上げた。


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