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君にクローバーの花束を

第2章 ひとつ

「菅生さん、オレらって何番目?」

「4番目。当分先だし、リハ終わったらファミレスにでもいくか」


機材を指定の場所に置くと、龍はタバコを吸う真似をした。


「僕は遠慮しときますから」


隣でギターの弦を張り替えながら、メガネをかけた少年・神山蒼士(かみやま そうし)が無愛想に言った。


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