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君にクローバーの花束を

第10章 エピローグ

「卓也くん、大丈夫?」


まだボーッとしている卓也に声をかける。


「んー…なんか、すげぇ哀しかったんだよな…」

「……」

「けど、幸せな気持ちにもなれた」


気持ちを伝えるって簡単なようで簡単じゃない……
現に自分も拓哉に特別な感情を抱いているからだ。
その気持ちは隠さなければいけない感情。
でもギター少年の想いとシンクロして、少し心が軽くなったような気がした。


「百合さんは優のこと、いつかは忘れてしまうのかな…」


記憶障害だから仕方ないのかもしれないけど…

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