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君にクローバーの花束を

第3章 ふたつ

そんな姿を優しい眼差しで見つめたあと、祐司はつばきの手を取った。


「ゆーじ…?」

「こうすればあったかいだろ」


そう言って祐司はつばきの手を握ったまま、スーツのポケットに入れた。


「うん、あったかい…」


つばきは祐司にそっと寄り添った。
見も心も暖まったようだ。


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