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君にクローバーの花束を

第3章 ふたつ

今日はクリスマスデート……ではなく、ある少女から依頼を受けていた。
祐司とつばきはボディーガードの会社で働く社員だ。
今朝ホームページに依頼の書き込みがあったので、二人で依頼者の待つ総合病院に出向いていた。


「新山百合さんですか?」


待ち合わせのロビーに着くと、それらしき人物を見つけた。
目印にクローバーのしおりを持っているとのことだった。


その人物に声をかけると、

「はい」

新山百合の隣にいた、熟年女性が答えた。

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