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春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第8章 新しい一歩


「~~~~!!」





か、

枯れる……!?


ガァァァンと、隕石が直撃したかのような衝撃。


アラサーとか、賞味期限とか、この前女友達からも散々言われたけど


今の表現が1番胸に突き刺さった!!



「し、し、し……」

「え?」

「シミ、皺、しわしわ……」



………水分が無くなって


張りとみずみずしさが消えて


変色して、落ちて


そう、最後は枯れ葉のように……!




「……ごめん、春ちゃん。

言い過ぎました」



押し倒されたことよりも、今の例えで青ざめた私を見たからか


ユキは笑いを堪えるように、顔を少し横に背けた。



「……ったく、いちいちツボに入るんだよなぁ」

「……へっ!?」

「俺、別に春ちゃんがシワシワでも全然いいよ。
一生抱ける」

「~~~!?///」

「つまり、俺は」




顔の横に伸ばされた腕が、ゆっくり屈められていく。


小さく整った顔が近付いてくる。




「好きです」



「………っ」



「期限付きって条件を呑むよ。

……だから

俺のものになってください」

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