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春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第8章 新しい一歩


……この早すぎる展開と、自分の置かれた状況と


色々と整理しなきゃいけないことは沢山あるはずなのに




“ 好きです ”




見た目が派手で、7つも年下の学生から


真剣な眼差しで見つめられる、敬語での愛の告白


……こんなにも、心に響くものなのだろうか。




「……本気、なの?」

「本気だよ」

「私、7つも年上のオバサンなのに?」



ユキの瞳を見つめ返しながら、そう聞くと


私の体に軽く体重を乗せて、ユキは笑った。



「何度も言いますが、年上に見えません」

「……でも」

「つーか、年齢とかどうでもよくない?」

「……もっと若くて可愛い子、いっぱいいるでしょう?」

「あんたが1番可愛い」

「………!」

「すげー可愛いよ」



前髪を両手で掻き分けられて


ユキの額が、コツンと私の額にくっつく。




「困るんだよね、出逢ってまだ1週間経ってないのに

春ちゃんのことばかり頭に浮かんで」


「…………っ」


「責任とってよ。

大切に……大切にするから」

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