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春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第2章 桜の木の下で

「今日、何曜日だっけ?」

「……へっ……?」



ここまでの空気を一変させるような、繋がらない質問をされたから


変な声が出てしまった。



「げ、月曜日ですけど……」

「そう、じゃあ明後日だな」

「……え……?」




何が?って、聞き返そうとした時には



彼の唇が



私の唇に触れていた。




「…………っ」




突然すぎて


瞬きをすることも、目を瞑ることもできなくて


そっと触れるだけの、優しいキスなのに


私の全身に、稲妻に打たれたような衝撃が広がっていく。




「……ん……っ」




こ……これは、何……?


周りの喧騒も、風の音も、なにひとつとして聞こえなくなってしまった。


初めての痺れる感覚に、どうしていいか分からなくて


意識がはっきりしてきたのか、途端に足がガクガクと震え始める。

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