春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第4章 秘密の始まり…?
………埃っぽくて、薄暗い図書室に
太陽の光にも負けない、眩しすぎる輝きが放たれる。
もちろん、そんな霊的なエネルギーが目に見えるわけではないけど
「見た目に似合わず
意外と真面目なんだね、先生」
……それでも
振り返った私のすぐ後ろで
本棚に肘を付けて、片手で頭を支えるこの男が
オーラを纏っているのは、間違いがなかった。
「…………っ」
どうしよう。
ドキドキして、言葉が出てこない。
月曜日の夜は酔っ払っていたから、多少過大評価をし過ぎたと思っていたのに
シラフの状態で向き合った彼は
イケメンレベルが、私の認識を遥かに超えている。