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春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第5章 誘ったのは、私です

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『ね、ねぇ待って……』

『待たない。 はい、万歳して』

『な、なにす……っ///』

『なにって、服を脱がせたいの』

『…………っ』



パジャマの前ボタンを2つ外されて


そのまま上にまくり上げようとした彼の手を、寸前で押し止めた。


ベッドの上に向かい合わせで座った彼が、私を見てにっこり微笑む。



『……ここまでの経緯と、今の状況

もう一度説明しようか?』



そう聞きながら笑いを堪える彼は、完全に面白がっている。



『俺、あんたを拉致したわけじゃないよ。
その証拠に、ここは俺の家じゃないでしょ』

『…………っ』

『公園でしばらくキスを続けた後、千鳥足の先生と一緒にタクシーに乗って』

『~~~~!』

『お互い酔いを醒ます為に風呂に入って、こうして先生とベッドに座ってる』

『~~~~っ』

『あ、俺は花見してる時点ではまだ未成年なわけで
ノンアルコールだったから、全然酔ってないけどね』

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