春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第6章 先輩と後輩
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「………なんじゃそりゃ」
コピー機の前で、新商品のレジュメを印刷にかけながら
昨日たった1日だけで取得した情報を思い返して、思わずポツリと独り言を呟く。
………金曜日、夕方の6時。
激動の1週間、あっという間に休前日を迎えた。
「…………」
………激動。
そう、まさにそれだ。
正確に数えれば、彼と出逢ってからまだ1週間経っていないし
会話をしたのだって、月曜と水曜の2日だけ。
………それなのに
「……一度ハマると、抜け出せない中毒性……」
好きとか、恋ではないんです。
それだけは声を大にして言えるけど
………自分の意思に反し
26歳にして、味わった事の無い初めての感情が
私の心を蝕み始めているのは確かだった。
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「………なんじゃそりゃ」
コピー機の前で、新商品のレジュメを印刷にかけながら
昨日たった1日だけで取得した情報を思い返して、思わずポツリと独り言を呟く。
………金曜日、夕方の6時。
激動の1週間、あっという間に休前日を迎えた。
「…………」
………激動。
そう、まさにそれだ。
正確に数えれば、彼と出逢ってからまだ1週間経っていないし
会話をしたのだって、月曜と水曜の2日だけ。
………それなのに
「……一度ハマると、抜け出せない中毒性……」
好きとか、恋ではないんです。
それだけは声を大にして言えるけど
………自分の意思に反し
26歳にして、味わった事の無い初めての感情が
私の心を蝕み始めているのは確かだった。