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アタシとアイツ【短編集】

第3章 柔道部員(♂)×ソフトボール部員(♀) *リクエスト



「ユウキくん!」


屋上のベンチにはあたしの大好きな後ろ姿


「遅い!」


そう言って頬を膨らませるユウキ


そんなユウキも可愛くて、口元が緩む


「会えないと思ってた

せっかく同じ宿舎なのに」


そう言って俯くと


ユウキは優しくあたしを抱きしめてくれた


ミンミンと近くの木に止まる蝉がうるさく鳴いている


「てかさ、お前ずっとこの格好で宿舎うろついてたん?」


不意にそう言われて



あたしは首を傾げる


「そう、だけど?」

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