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only one【完】

第8章 悪戯

熱めのシャワーを頭から浴びる。








瞳を瞑ればさっきまで見ていた隆史の顔…



久しぶりに見た隆史の夢……―



その結果がこれだった。









"彼女と結婚する"
隆史はそう言うと、私に背中を向けて歩き出す。



"待って"
"置いていかないで"
"好きなの"


言いたい言葉が口から出ない。
追いかけたくても、足が動かない。




涙だけが止まらず、ただ泣き続けるだけ……―




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