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only one【完】

第8章 悪戯

どうせ見るなら、笑い合えていた頃の夢を見たい。



そんな願いは叶わず、隆史の夢を見るときは、私は泣いている。










ふぅ…
さっぱりした体を、高木さんの用意していてくれたタオルで拭いて、リビングへと向かう。







リビングには薄暗い中、タバコを吸いながら高木さんがソファーに座っていた。









「高木さん…」









その後ろ姿に声をかける。



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