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only one【完】

第9章 逃げ道

分かってます。
私も…



と言いかけたけど、
高木さんの瞳には嘘は付けない。










「急にどうしたんですか…そんなこと」










こうやって、ごまかすことしか出来ない。









「…急にか」と呟くように言うと「そうだな」とタバコを消して私の隣りに座った。






「寝るか」








高木さんはそう言って、私を抱き寄せて愛しそうに髪に指を通しながら、優しく笑ってくれた。


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